米国にて住宅ローン債券の焦付き問題が顕在化したことにより、米国のクレジット
市場は壊滅的な状態に陥りました。それにともない、
株式市場が世界の金融市場
を牽引するように暴落・暴騰と、乱高下を繰り返しております。
実際に昨年は日経平均も300円前後、上下変動することが珍しくない状態に陥り、
多くの個人投資家が多大な損失を被ることとなりました。
上述した株価が暴落するときにでも
信用取引の空売りを行なうことで利益をあげる
機会は増えます。しかし、実際に空売りを行なっている投資家の方は少ないです。
もっとも、2008年の10月に金融庁により空売りに対する規制が施工されたので、
これまでのように簡単には行なうことができませんが、全面禁止ではありません。
ちなみに、実際に信用取引を行っている人の中でも、空売りを行っている人の割合
は少ないようです。こうした背景には投資家の多くは株は買いから入るのが当たり
前とする向きが強いことが要因としてあげられます。
そして、空売りを見下す傾向が強いです。そして、空売りが避けられるもう一つ大き
な理由として、株はどんなに下がってもゼロ円以下にはなりません。なので、信用
買いの場合はこうした株価変動によるリスクが限定されることとなります。
しかし、空売りの場合は、株価が上昇した場合、とことんまで上昇すると、どこまで
上がるかわからないといった大きなリスクがあります。
このため、上述したような状況に落ちる前に、損切りすることによって、損失を抑える
ことができるのですが、買いで入っている時以上に素早い投資判断をもとめられる
ので、空売りは圧倒的に不人気な状態にあります。
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