数年前にガス湯沸かし器で一酸化炭素(CO2)中毒事故が相次いだ問題を覚えて
らっしゃいますでしょうか。当時、ガス機器メーカー大手3社が機器の製品化の段階
でCO2の発生を想定して室内に広がる速さを測定する実験を行ってませんでした。
驚くべきことにメーカー各社は換気の必要性を口にしながら、その根拠となる具体
的なデータすら持っていなかったわけです。テレビの報道番組でも特集が組まれて
いたので市場でも連日のように話題になりました。
当然のことながら
投資家の容赦ない売り攻撃を浴びることになり、数週間に渡って
大きく下落することになりました。とくに最初の数日の間は酷かったです。
連日のように
ストップ安となりました。当時はまだこうした製品の問題が今程取り
上げられることがなかっただけに衝撃的なできごとだったわけですが、その後どう
なったかといえば、しっかりと
株価を戻しています。
金融不安から多くの
銘柄が下落することを余儀なくされていますが、問題が勃発し
た時よりも株価は高い位置にありますので、このときに購入した投資家は安値で
拾えたことになります。ですので、
企業の不祥事はある意味狙い目なのです。
勿論、倒産に追い込まれるような致命的な不祥事は問題外です。しかし、改善す
ることにより企業が大きく成長する可能性がある場合は絶好の買い場となります。
大きく暴落したからといって直ぐに買いに入るのではなく、騒動が一段落した所を
見計らって少しずつ様子を伺いながら
株を買い集めるのがポイントです。
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